なぜお子さまがその行動をとったのか――
その背景には、保護者さまの行動が影響していることもあります。
たとえば、スーパーで駄々をこねる子どもがいたとします。
時間がなく、困ったお母さんがその場を収めるためにお菓子を買い与えると、子どもは「駄々をこねれば欲しいものが手に入る」と学習します。
次回も同じ行動をとれば、同じ結果が得られると思い込むようになるのです。
これは「応用行動分析(ABA)」の基本的な考え方の一つです。
お子さまの行動には、必ずそこに至る理由やきっかけがあります。
私たちはそのひとつひとつを一緒に紐解きながら、よりよい関わり方を見つけていきます。
園での生活とはまったく異なる「小学校1年生」の生活環境。
勉強だけでなく、小学校では決められたルールの中で日々を過ごすことが多くなり、園生活以上に「自分をコントロールする力」が求められます。
お子さまにとっては、すべてが初めての経験であふれており、大きな環境の変化となります。
だからこそ、一人ひとりに合わせて、少しずつ丁寧に準備を進めていくことが大切です。
「小学校、楽しみ!」と心から思えるスタートを切れるように――
私たちは、大事なこの入学前の準備期間を全力でサポートします。
未就学のお子さまにとって、長時間の療育は大きな負担になると私たちは考えています。
園のような集団活動とは異なり、私たちは一人ひとりに合わせたパーソナライズされた個別療育を行っています。
ハサミの持ち方や椅子の座り方、集中が切れるサインなど――お子さまの個性は本当にさまざまです。
長時間の療育では、疲れが出て癇癪がひどくなったり、ご家庭でのお困りごとが増えてしまうこともあります。
だからこそ、無理のない範囲で、楽しく成長してもらえるように配慮しています。
個別療育を中心に、お子さまのペースを大切にしながら、バランスよく小集団活動も取り入れていきます。
難しい数学の方程式や、高校で習う難解な漢字は、社会に出てから使う機会は限られています。
しかし、お金に関しては、社会人になってから「触れない日」はありません。
それにもかかわらず、義務教育ではお金について学ぶ機会がほとんどないのが現実です。
だからこそ、私たちは「ベアマネー」を通して、子どもたちに伝えたいのです。
お金は、感謝されたり褒められたりする中で、【ありがとう】【よくやったね】という気持ちと一緒に受け取るものなのだと。
お金の大切さ――それは、大人でもつい忘れてしまうもの。
だからこそ今から、一生使うことになる「お金」と正しく向き合い、上手に使う力を身につける練習が必要です。
日本人は「褒めること」があまり得意ではないと言われます。
幼少期に親から褒められた記憶が少ない――そんな保護者さまも多いのではないでしょうか。
BEAR KIDSでは、施設内で使用できる「ベアマネー」を活用し、
お手伝いや頑張ったことに対して、保護者さまからお子さまをたくさん褒める機会を、意図的に多く設けています。
保護者さまには「褒め下手」から「褒め上手」へと変わっていただきたい。
お子さまは褒められることでやる気が引き出され、自信を持ち、そして「褒められることの喜び」をたくさん経験していきます。
思い出してください。子どもの頃、一番認めてほしかったのは――親ではなかったでしょうか?
どうかお子さまを、たくさんたくさん褒めてあげてください。