日本人は「褒めること」があまり得意ではないと言われます。
幼少期に親から褒められた記憶が少ない――そんな保護者さまも多いのではないでしょうか。
BEAR KIDSでは、施設内で使用できる「ベアマネー」を活用し、
お手伝いや頑張ったことに対して、保護者さまからお子さまをたくさん褒める機会を、意図的に多く設けています。
保護者さまには「褒め下手」から「褒め上手」へと変わっていただきたい。
お子さまは褒められることでやる気が引き出され、自信を持ち、そして「褒められることの喜び」をたくさん経験していきます。
思い出してください。子どもの頃、一番認めてほしかったのは――親ではなかったでしょうか?
どうかお子さまを、たくさんたくさん褒めてあげてください。
難しい数学の方程式や、高校で習う難解な漢字は、社会に出てから使う機会は限られています。
しかし、お金に関しては、社会人になってから「触れない日」はありません。
それにもかかわらず、義務教育ではお金について学ぶ機会がほとんどないのが現実です。
だからこそ、私たちは「ベアマネー」を通して、子どもたちに伝えたいのです。
お金は、感謝されたり褒められたりする中で、【ありがとう】【よくやったね】という気持ちと一緒に受け取るものなのだと。
お金の大切さ――それは、大人でもつい忘れてしまうもの。
だからこそ今から、一生使うことになる「お金」と正しく向き合い、上手に使う力を身につける練習が必要です。
お子さま一人ひとりの特性は、まさに千差万別です。
私たちはLITALICO教材を活用し、その子に最適な療育プログラムをオーダーメイドで提供します。
また、集団活動では「ブレストミーティング(ブレインストーミング)」を取り入れています。
自分の話を聞いてもらうこと、そして他人の話をしっかり聞くこと。
そうした経験を通して、人と人とのコミュニケーション力を自然に身につけていってもらいます。
参加は自由ですが、私たちは保護者さまとしっかり対話できる場を意図的に設けています。
なかなか周囲に悩みを打ち明けられない保護者さまも、きっと多くいらっしゃることでしょう。
ですが、BEAR KIDSに通われている保護者さま同士、そして私たちスタッフとなら、
悩みを共有し、理解し合える“仲間”になれると信じています。
どうか、一人で、あるいはご家族だけで抱え込まずにいてください。
同じように悩んでいる人がいることを知り、ご自身の心が少しでも軽くなるきっかけになれれば幸いです。
お子さまの特性との向き合い方、接し方――
その悩みに、一緒に寄り添い、解決のヒントを探していきましょう。
なぜお子さまがその行動をとったのか――
その背景には、保護者さまの行動が影響していることもあります。
たとえば、スーパーで駄々をこねる子どもがいたとします。
時間がなく、困ったお母さんがその場を収めるためにお菓子を買い与えると、子どもは「駄々をこねれば欲しいものが手に入る」と学習します。
次回も同じ行動をとれば、同じ結果が得られると思い込むようになるのです。
これは「応用行動分析(ABA)」の基本的な考え方の一つです。
お子さまの行動には、必ずそこに至る理由やきっかけがあります。
私たちはそのひとつひとつを一緒に紐解きながら、よりよい関わり方を見つけていきます。